2017/02/200 Shares

オススメ*「植物と人間の絆」~思った以上に植物ってすごい~

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緑の環境がもたらす調和と回復

昨年10月に参加した「花や植物がもたらすQOL改善セミナー」で紹介されていた本が、この「植物と人間の絆」(チャールズ・A・ルイス著 吉長成恭監訳 進藤丈典・篠崎容子訳)です。

「花や植物がもたらすQOL改善セミナー」の参加記事はこちら

記事を書いてしばらく後、偶然そのセミナーで園芸福祉という仕事について講演をされた進藤丈典さんからブログを読んだというメールをいただきました。

進藤さんはこの「植物と人間の絆」を訳された方で、植物を通した園芸福祉という仕事を独自の方法で展開していて、私が「植物と人間の絆」に興味があり、読みたいと思っていたと伝えたところ本を贈ってくださったのでした。

内容はまさにQOL-クオリティ・オブ・ライフー。
植物からもたらされる有形無形の価値について詳しく述べられています。

自然と人間

1章と2章は地球にとって生物にとって、いかに植物がかけがえのない存在であるかが説明されています。

当然のように呼吸をしている私たちの、この空気は、植物の光合成によってまかなわれているって知ってはいても意識することはあまりないですよね。

ほかにも植物の存在があるからこそ、食物連鎖が起こりあらゆる生物が生存できているということだって、あまりにも日常では当然のこと過ぎてあらためて考えることって特にないです。

しかし、この本を読むと、私たちが生存できていることがどんなに膨大な植物のエネルギーによって支えられているのかがわかってちょっと怖くなります。

意識しない、当然のように、という言葉はもしかしたらとっても傲慢な言葉なのかなという気持ちすらもったりして。

植物が人間に及ぼす影響

3章と4章は樹木や花など、植物とどのようにかかわっていくことが私たちにとっていい影響を受けるのか、という内容です。

花や緑が豊富に茂っている場所ばかりではありません。

たとえば大都会の中で暮らす人々にとって、樹木園や庭園や手入れされたテーマパークなどが、どれだけ「経験者」として植物やその景観や雰囲気を実感できる場所であるかということが詳しく説明されています。

自然の中で味わう満足感、充足感はだんだん身近な生活の中にも求めたくなりますので、ガーデニングをしたり部屋の中に切花を飾ったりするのはその現れの一つかもしれません。

たしかに、私の場合は切花ですが、ただ飾るためだけのアレンジを作っているのではなく、部屋に季節感や自然のみずみずしさを届けられたらいいなと思っていて、それはこうして考えてみると、自分が自然の中で体験した感覚がもとになっているような気がします。

特に4章ではガーデニング=庭仕事を通じてもたらされる「社会の調和」「コミュニケーション」「友情」「自尊心」「忍耐」「学習」「土に触れる」「癒し」について実際の例を挙げながらの説明が。

療法としての園芸

5章と6章では、植物を通して心身の回復を促すということがテーマとなっています。

植物を育てれば健康になるのかという単純なことではなく、ガーデニングと園芸療法はそもそも別物なんだということから始まります。

一言でいえば、ガーデニングはコミュニケーションツールとして優れた結果を期待するもの、園芸療法は植物を育てる作業を通して患者と密接な関係を築き、幸せになることを目的としています。

身体障がい、発達障がいのリハビリセンター、精神病院、高齢者施設、更正施設などで行われている園芸療法の実例を読むと、あらためて植物と触れ合うことはパワーなんだなと感じる。

園芸療法士や園芸福祉士はこれからもっともっと必要とされる専門職として認知されていくと思います。

「花や植物がもたらすQOL改善セミナー」で案内のあったフラワーファシリテーターは切花を通じての仕事ですが、こちらも植物のパワーを借りてという点では同じ目的意識かと。

これからの緑と人間の関係

最終章の7章では医療やビジネスの分野での植物の可能性と、政治的な絡みで利用されてしまいがちな環境保護・保全などについての説明です。

植物はまだまださまざまな可能性を秘めているため、その利用の仕方によっては争いが起こることだってあります。

これからの緑と人間の関係、「おわりに」に書かれているように「人類中心的な考え方から脱皮する必要がある」というのが大きなまとめになるのかな。

「植物と人間の絆」は植物関係の仕事をしている方にはもちろん、本質的な地球とのかかわり方(大げさですが)に興味がある方にはかなりオススメです。

個人的な感想ですが、何度もこの本を読んで最後にいつも印象に残る言葉が。

それは

「人間は植物を必要とするが植物は人間を必要としない」

って、、究極の片思いじゃないか~^^;

植物に必要とされる人間になるべき?いや、それよりも排除されない存在になるべきか、、なれるかな。。ならねば。。なろう!

毎度読後はこのスパイラルにはまってしまいますが、植物と人間との奥深いかかわりを理解するためにもぜひ読んでいただきたい一冊です。

まとめ

*植物と人間の関係は生存の基本

*めざせ「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上」

*園芸で心身は回復する

*自然を経験することが大切

*気持ちがとげとげしたら植物を育てよう

 

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