2017/05/2710 Shares

植物仲間インタビュー企画~デザートローズ清水陽子さん~

「植物仲間インタビュー企画」は、植物をキーワードにさまざまな活動をされている方々に、20の質問を通してご自身の経験をお話いただくという内容です。
詳しくはこちら→「about植物仲間インタビュー企画」

今回インタビューさせていただいた方は、昭島市で花屋をされている「デザートローズ」の清水陽子さんです。

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清水陽子さん

高い美意識を花で表現

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デザートローズ店内

JR中央線昭島駅から5分ほど歩いたところに清水さんの経営する花屋「デザートローズ」があります。

お店に入ると、ああ、この店のオーナーさんはおしゃれだな~とすぐ実感。

デザートローズさんの店内は、壁や什器などはシックで落ち着いたトーンでまとめて花が引き立つようにレイアウトされ、生花だけでなくアーティフィシャルフラワーも飾られていてトータルな印象は大人かわいいという感じでしょうか。

そんな清水さん、おしゃれな花屋をやっている美意識の高い女性、と誰しも思うと思いますが実は3年前にがんを告知されそれを乗り越えてまた店を再スタートするという壮絶な経験をされているのでした。

がんを克服することだって大変なのに、店も続けていくという、そのモチベーションはどこから来るのでしょう。

いろいろとお話を伺いました。

花教室が花の仕事のスタート

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店内

①花の仕事を始めたきっかけは?

20年ほど前、趣味として軽い気持ちで習い始めたフラワーアレンジメントがきっかけです。

すぐにアシスタントになり1年後には初級クラスを教えるようになり、技術を磨くため高名な花の先生の教室へ通ったりもしていました。

たとえば、假屋崎先生、渡辺俊治先生、神保豊先生、久保数政先生、グレゴール・レルシュ氏など高名な方々に師事し、オランダのフラワー国家資格(DFA)も取得しました。

さらにやっぱりフランスがおしゃれ!と、パリの園芸校テコマのディプロマもとりました。

②前職は何をなさっていましたか?

日本語教師を5~6年。その後住宅や化粧品の営業職についていました。

③店舗(会社)の名前の由来は?

「Desrt Rose(砂漠のバラ)」

メキシコやサハラ砂漠で産出される鉱物なのですが、砂中の水分が蒸発する過程でミネラルが結晶化してバラの花のような形状になるところからついた名前です。

願いをかなえる石ともいわれています。

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④開業資金はいくらぐらいでしたか?

300万円くらいでしょうか。

自分の中で内装はベージュ×焦げ茶で床はフローリング、壁は漆喰、と決めていて、知り合いの大工さんに壁塗りまですべてやっていただけたのでたすかりました。

一番お金をかけたのはイタリア製の店舗テントです。

備品などはアンティークショップで購入したり、気に入った雑貨屋さんで買ったりしてそろえました。

⑤開業資金はどうやって調達しましたか?

自己資金です。

⑥店舗(会社)の設立年は?

2006年です。

⑦さしつかえなければ、何歳で開業したか教えてください

39歳です。

⑧スタッフの数は?

以前は一人バイトさんをお願いしていましたが、現在は私一人です。

物日やイベントなど、繁忙期には生徒さんに応援を頼んでいます。

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店内

⑨お店(会社)のウリ、特徴は?

基本的に、接客・仕入れ・制作・お渡し(発送)まで私一人で行っています。

間に何人ものスタッフが入らないことで、お客様の希望やイメージを直接くみとった上で制作からお渡しまでできるのでリピーターさんには深い信頼を寄せていただいています。

途中で何か変更などがあってもすぐに対応できるという小回りもききますしね。

⑩今まででいちばん心に残っていることは?

出来事ではないですが、お客様からのお礼のメールやお手紙などです。

これがなければ10年以上続けてはこられませんでした。

生存率20%からの奇跡の生還

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作品

⑪挫折はありましたか?(あればどんなこと?)

3年前に大病を患い生存率20%といわれ、半年休業したことです。

しかも告知が自分の誕生日でした。

⑫どう乗り越えましたか?

卵巣がん末期に近い状態でしたので、死を覚悟したし、お店もやめるつもりでいました。

ところが、奇跡の生還(笑)

闘病中も、SNSなどを通じてお客様に助けられました。

本当に感謝しています。

⑬花卉業界についてご意見をお聞かせください

ここ数年厳しい状態が続いていますが、もう一踏ん張り頑張りましょう!

商品も花だけにとらわれることなく、たとえばうちの店はアクセサリーも扱っているのですが、美しいもの、生活に彩りを与えてくれるもの全般、食器でもインテリアでもよいのですが、花卉業界がそういったもののキュレーターになるなど、今までと違ったアプローチが必要だと思います。

⑭ご自身の花の仕事について、今後の展開をお聞かせください。

フラワーアレンジメント教室もやっているのですが、4月からOLさん向けの夜の講座も開講します。

また、ブライダル関係の新しいお仕事もスタートする予定です。

⑮趣味や夢中になっていることはありますか?

今現在はあまり時間がないのですが、映画と本は好きです。

学生時代はずっと演劇部に所属していたので、舞台も好きですね。

小説も書きます(笑)

花屋さんを舞台にした作品や闘病記なども書いてみたいです。

あと、ファッションは大好きでショッピングは趣味&ストレス解消です。

⑯座右の銘、または好きな言葉を教えてください。

「ケ・セラ・セラ」

いいことも悪いことも考え方次第。なるようになるという感じです。

⑰ご自身が実践している健康管理を教えてください。

毎朝、野菜&フルーツのジュースを手作りしています。

それから、週2~3回のウォーキングです。30分~1時間くらい無理せず歩いています。

目の届く範囲で丁寧な仕事をこれからも

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作品

⑱ひと月で自分の時間はどのくらい確保できますか?自分のことだけに向き合える時間という意味ですが。

教室のない日で、二日程度です。

そのときには読書などしながら猫に癒やされています。

⑲ご自身の経験から花の仕事をしている方へアドバイスをいただけますか?

好きなら道は拓ける。

美しいもの、おしゃれなものが大好きで花の仕事はその自己表現の表れだと思っています。

仕事として続けていくことは確かに大変なこともありますが、好きだからこそ表現や技術の勉強を貪欲にすることができたし、現在のお客様のオーダーにも生かすことができています。

自分でもアーティストとして表現したいのか、花屋として表現しているのかわからなくなることがありますが、好きなことを仕事にしていることには違いはありません。

もしかしたら、アーティストと花屋の仕事を分けることもないかもしれないし。

好きなことだからこそこれからも試行錯誤を繰りかえしながら続けていくことができるんだろうと思っています。

そして、それが「its me」といえるようになっていくのかなと。

⑳今後どのくらい利益または売り上げを伸ばしていきたいですか?

コツコツ、少しずつですね。

1年で10~20%ずつが目標です。

ただ、あまり大きくする予定はありません。

売り上げより「利益率」が大切だと思っています。

私の目の届く範囲で、できるだけ細やかな仕事をしたい、お客様に期待以上の商品をお届けしたいと考えているからです。

インタビューを終えて

長時間、話は尽きず非常に濃いお話を伺うことができました。

清水さんの中では、花もファッションもインテリアもすべてがトータルコーディネート。

だからご本人とお店の雰囲気にずれ感が全くないのもうなづけます。

日本フラワーデザイン大賞を始め数々の大きなコンクールで優勝したり、現状に満足せずもっと技術を高めようと様々な教室に通って勉強したりと、実力もさることながら関わるすべてのものに対して自分の美的感覚でジャッジしているからこその一体感なのかもしれません。

それにしてもあれほどの大病を患ってそれを受け止めて、治療に専念してまた復活するなんて並大抵の精神力ではありません。

どんな状態になったとしても好きな仕事をもっていれば、回復に向かって気持ちも前向きになれるということなのかも。

清水さんの場合はご自分の中の創造力を表現する手段が花の仕事で、その意識が病気よりも強かったのかななんて思いました。

お話を伺って、健康も仕事も生き方も気持ちの持ちようでいくらでも変えることができるんだなと、なんだか楽な気持ちになったのでした~^^

店舗情報

Desert Rose「デザートローズ」

〒196-0015
東京都昭島市昭和町1-13-11
042-542-2636
13:00~19:00
水・木定休
http://desertrose-jp.com/(新サイト準備中)

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