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楽天をやめたワケ~出店から退店まで

2019年11月19日に楽天から完全退店をしました。

2010年に出店して以来9年ちょっと。

現在はヤフーショッピングでネットショップを運営しているのですが、最近ネットショップについてのお問い合わせが増えてきたので、振り返りと共に楽天をやめた理由について書いてみたいと思います。

国内最大のwebマーケットに出店

楽天市場は現在もそうですが、国内最大のマーケットを誇るwebショッピングモールです。

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実店舗のフォローとして開業

実は、楽天に出店する数年前、ビッダーズというモールに一度出店しました。

1年くらいかな。

当時は実店舗の比重が大きかったので、「とりあえずネットショップも持っておこうか」というくらいの位置づけでした。

なのでほとんど勉強することもなく、というか、何を学べばいいのかさえ分からず、画像をアップしたりキャッチコピーを書いたりしたぐらいで、ただ出しただけの状態。

2回ほど主催するセミナーに参加しましたが、真剣にネットショップに取り組む覚悟がなかったため、参加しただけで理解できず

1年ほど続けましたが、出店料やらなにやらを合わせた金額と相殺したらほぼ±ゼロだったのでやめました。

そこから数年は実店舗だけ運営しましたが、徐々に店頭売り上げが低下してきて「これはマズイ」と思い、2010年に今度は本格的にネットショップを考えて楽天市場に出店したのでした。

実店舗からネットショップへ

出店したとき、「よし、ネットショップがんばろう!」という気持ちがあったので、当時楽天市場が主催する楽天大学なるものに入学し受講しました。

そこでは、webマーケティングのイロハから、楽天市場での売り上げのあげ方、画像撮影やコピーライティングなど具体的なレクチャーなど、とにかく売り上げを上げるための様々なノウハウを楽天社員や外部の専門家がレクチャーをするのです。

そういえば、年に2度ある楽天市場の総会?なんていったか忘れたけど、全国から出店者の人たちが集まって、楽天市場の方向性や展望などを経営陣から聴く会があるのですが、同時に様々な勉強会も催されていて、その時、楽天大学のロケットスタート枠で10分くらいみんなの前で話したりもしました。

意欲的に出店した私は、当時月刊で楽天市場から送られてくる冊子にも積極的に投稿してて、新規出店ショップ企画やプレゼント企画などでも紹介されたり。

そうこうするうちに、ネットショップ運営に活路を感じ、雇用状況の変化もきっかけになり、2012年に実店舗をやめ、とうとうネットショップonlyの新しい船出となったのでした。

楽天市場は出店するとECCといって、楽天市場の営業社員が店舗にECコンサルタントとして担当します。

意欲満々の私は、当然ECCとも頻繁にやり取りをして(1年間毎日電話した)売り上げを伸ばすためにいろいろなことを教えてもらいました。

役立ったwebマーケティングの勉強

楽天市場に出店して、私の行動範囲は広がりました。

実店舗だけの運営は、自ら探して外に出ていかないと新しい情報や空気や人には出会うことができません。

しかし、楽天市場に出店したら、それこそありとあらゆる業種のショップの人とかかわることができ、それまで花の世界しか知らなかった私にとってかなり刺激的でした。

何よりも、ネットショップの世界は活気がありました。

なので楽天大学で学んだwebマーケティングも、なかなか理解ができないコトもありましたが、どうやら用語や利用方法は違えど実店舗でやっていたことと本質的には変わらないということに気づいて、楽しみながら学んでいたのです。

軌道に乗る

コツをつかむまで1年ほどは鳴かず飛ばず。

当初、実店舗と本質的には変わらないと思って運営していたためさっぱり売れませんでした。

ところが、楽天大学でwebマーケティングを学び、ECCと頻繁に情報交換をしているうちに売り上げを上げるコツがつかめてきました。

Webマーケティングを実施

Webマーケティングというとなんだか敷居が高く聞こえますが、要するに売るための施策です。

集客→販売→リピート→ファン

カンタンに言えばこの流れを作り大きくしていく。

もちろん細かいことはほかにもありますが、基本はこれ、というか、これだけと言っても過言ではない。

広告出稿で新規客激増

出店以来1年ほどは広告出稿はしていませんでした。

実店舗も開店以来20年以上広告は出したことはなかったので、広告費をかけてまで集客する必要性を理解できなかったのです。

広告費高いし

しかし、webマーケティングを学ぶうちに広告費は必要経費として重要だということに気づきました。

ネットショップなんて考えてみたら大海原のなかで一粒の砂を見つけるようなもの。

見つけてもらうのを待っているだけでは、永遠にお店に来てもらうことはできません。

広告を出せば、目に触れる頻度が圧倒的に高くなるので見つけてもらうというよりも、見つけてもらいに行く、と言う感じ。

実際に広告を出したら、本当にその集客力には驚きました。

はじめての広告でいつもの10倍以上の集客。

それから広告の内容や、ショップのサイトの改善を繰り返し、さらに成約率の高い内容にブラッシュアップしていきました。

イベント時の集客ハンパない

そもそも楽天市場のマーケットは国内最大の集客数で、すでにかなりの大きさでした。

そして、花の仕事の特徴は年間のイベント需要。

バレンタインデー、ホワイトデー、卒業・入学、母の日、父の日、お盆、敬老の日、クリスマス、お正月などの行事に加えて、誕生日や記念日、退職祝いや開店祝い、展覧会や演奏会、お見舞やお供えなどのプライベートギフトなどなどなど。

実店舗では限度のあった集客が、ネットショップでは目に触れることさえできれば無限にできるのです。

毎月の定期的な広告に加え、イベントに合わせた広告を出しているうちに、毎日の集客数はうなぎのぼりになっていき、イベントのひと月前にはすでに受注できない状態になっていることもしばしばで、全アイテムで楽天1位をとり続けることができたのもこのころです。

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月商1800万円超えって。。確かにそういうお店もありますが、そんなショップは大手かと。

小さくはじめても、正しい方法で取り組めば必ず売り上げは上がります^^

集客力はホント、すごいです。

死にそうになる

集客が増えるのはいいコトのように聞こえますが、限度があります。

忙しくなりすぎて当時のスタッフが入院。

私自身、精神的、肉体的に限界を感じ、広告出稿をやめることを決意。

止まらない注文

一度集客力がついてしまうと検索上位に表示されるため、広告を出さなくなっても受注は相変わらず多いままでした。

聞きようによってはなにを戯けたことをと思うかもしれませんが「広告やめてもこれだったら永遠にこの状況から抜け出せないのか・・」という恐怖すら感じていました。

ミス・ロス・トラブルの増加

あまりにも集客ができてしまうと恐ろしいことがおこります。

それは、ミス・ロス・トラブル

だいたいうちは少人数でやっているのですから受注数には限度があります。

しかし、せっかくのオーダーを止めるってかなりの勇気が必要です。

はじめは限界まで頑張ろう!と奮起していたのですが、2,3回限界越えが続くと心が折れました。

しかも、限度を超えると明らかにミスが増え、仕入れのロスが増え、ちょっとしたトラブルも増えてしまっていたのです。

要するに、一つ一つのオーダーにちゃんと向き合って仕事をすることができなくなっていたのです。

そもそも花の仕事って、お客さまの気持ちをたくされた仕事のはずなのにまるで逆。

利益なし

そのうえ愕然としたのが、あんなに忙しく寝る暇もなく体調を崩してまでやった仕事なのに、ふたを開けると全く利益が出ていなかった。

これって、、。

また、心が折れました。

「私は何をやってるんだろう」

「こんなバランスの悪い仕事の仕方は正しくない」

「忙しいって悪かもしれない」

「こんなやり方は誰も幸せにならない」

「あかん。。休みたい。。」

と、様々な思いが去来して、ついにオーダー量を減らしていくことに意識を傾けました。

受注調整でよみがえる

楽天大学で学んだwebマーケティングはある意味成功でした。

伸びなかった受注がググっと伸びて、ランキングも上がり、集客も増えたわけですから。

しかし、本当のマーケティングは自分の仕事の展望を見誤らないことだと知りました。

広告全部ストップ

スタッフが入院したのは夏だったのですが、そのあとの敬老の日の広告はすでに出されていたし、クリスマス・お正月の広告もすでに手配済みだったため、年内は地獄だけど頑張ろうと。

そして翌年からは一つも広告を出さないまま運営をしました。

売り上げより利益

商売はお金が回っていればOKといわれることもありますが、やはり少しでも利益がなければいけないと思います。

もちろんお金が回るに越したことはありません。

しかし、回すだけって自転車操業ってやつですよね。

正直、私はそれがいやなんです。

数字は大きくても実利が低いのは実力不足なのでは。。と考えてしまう。

あまりにも忙しかった経験から、利益とはお金だけではなく時間も含まれると感じました。

忙しくならずに利益を上げるのだ

忙しかった時、スタッフが入院し、自分も余裕がなくなった状態だった時、本当に申し訳ないと思いました。

それは、入院したスタッフに対しても、よれよれになった自分に対しても、負担をかけた家族に対しても、そんな状態でつくったご注文に対しても。

そんな状態になってしまったのは、ひとえに自分の展望の甘さです

売り上げを伸ばしたい一心でwebマーケティングを実行し、キャパを考えずに受注し自爆。

この轍を踏まないためにも、まず方向性を見直しました。

そこで思ったのが、「忙しくならずに利益を上げる」ということ。

花の仕事は一生続けていきたいけど、考えてみたらいろんな展開が可能じゃないか。

ギフトの販売だけが花の仕事ではないし、そもそも自分は植物の力に気づいて花の仕事を始めたわけだからショップにこだわる必要はないし、別に楽天にこだわる必要もない。

そう、考えてみたら楽天は出店料高いし、そのほかもろもろの手数料もかかるので拡大路線のショップじゃないとなかなか利益を出すことはムツカシイ。

とはいえいきなり楽天をやめることは考えられないし、、ということでヤフーショッピングに出店しました。

ヤフーでは担当の営業の方とはあまりコンタクトをとらないようにして、広告は一切出していません。

それでもオーダーがコンスタントに入っているのはやはり楽天で学んだwebマーケティングのお陰です。

そして退店

ヤフーショッピングに出店して2年弱、2019年の11月に楽天市場を退店しました。

大きな理由と小さな理由

大きな理由は忙しすぎたから。

そしてその割に利益が出なかったから。

小さな理由は、2017年ごろから楽天市場のトップダウンがかなり強硬になってきたというのもありました。

具体的には画像処理のことやページ作成のルールなど、決定事項に従わないと罰金や減点が課せられるようになりました。

まあ、普通にしていれば問題ない事なのですが、以前の自由な感じを知っている身としてはちょっと窮屈に感じたのが正直なところです。

メールアドレスがもらえる喜び

これははじめから承知の上での出店だったので、退店の理由ではありませんが、楽天市場はお客様のメールアドレスをショップに開示しません

オーダーはマスクアドレスとなり、ショップから直接お客さまへ連絡をするには楽天のメールシステムを使わない限り送信することができなくなっているのです。

まあ、楽天からしてみれば直接取引されたら売り上げにならないのですから当然かもしれません。

しかし、ヤフーショッピングはメールアドレスはそのままショップ側に開示されているため、ショップとお客さまとの直接のやり取りが可能なのです。

ヤフーショッピングは後発なので、楽天のマイナス点をフォローした形になっているんだと思います。

私が楽天にずっと出店しているメリットを感じなくなり、ヤフーショッピングへの出店を考えた時、やはり一番のメリットはアドレスが自分のところで管理できるということでした。

だって顧客リストですからね

楽天市場を退店して

楽天市場で学んだことは、「やれば伸びる」ということと、webマーケティングの理論と実践力と、ネットビジネスの将来性でした。

そして最も大事なことは、すべてのスキルと知識は展望というかビジョンがあってこそ生かすことができるということです。

今、楽天市場は送料の事とか経営方針などで、楽天ユニオンという出店者のつくる労働組合に訴えられたりしていますが、私は楽天市場に対して感謝しかありません。

きれいごとみたいに聞こえるかもしれませんが、実店舗というリアルな販売しかやっていなかった私が、ネットショップというバーチャルな世界で「やればできた」という実感を濃く経験させてくれたからです。

楽天市場での出店がなかったらネットビジネスはやっていなかったし、そもそもこのブログだって始めていなかったです。

忙しくてもうダメな時がいっぱいありましたが、だから改善できたこと、気づけたこともものすごく大きいです。

今、ヤフーショッピングで受注できていることだって、楽天での経験がなかったらたぶん無理だと思います。

というわけで、私はこれからもネットショップを続けていくし、ネットビジネスの可能性をもっともっと広げていきたいと思っています。

実店舗の魅力ももちろん知っています。

それだけに、今は、そしてこれからはもっと、実店舗はネットと絡めた取り組みが重要だと確信している今日この頃です^^

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